「阪神大賞典・Ｇ２」（１７日、阪神 ）

　京都記念２着のベールドインパクトが１３日、栗東ＣＷで最終リハ。軽快な動きで体調アップをアピールした。昨年の菊花賞は、ゴールドシップから０秒６差の４着。４カ月の時を経て迎えたリベンジマッチ、順調さと２キロの斤量差を生かして逆転を狙う。

　今季の飛躍を誓う。悲願の重賞初制覇を目指すベールドインパクトが、栗東ＣＷで活気あふれる動きを披露した。先行するチュウワプリンス（７歳１６００万下）を６馬身追走し、４角では早々と射程圏内へ。馬なりの手応えで並びかけ、ゴール地点でも優勢だった。

　気温の上昇とともに、代謝がアップ。脂肪が取れて、筋肉のラインがくっきりと浮き出て来た。「やや硬さのある馬。暖かくなるに連れて、動きが良くなってきた」と寺島助手が話すように、ラスト１Ｆは弾むようなフットワーク。冬場に比べて、首をリズミカルに使っていたのが印象的だ。

　５Ｆ６８秒６‐３７秒８‐１１秒９に、見守った大久保龍師は「先週しっかりとやっているので、もう強い調教は必要ない。最後はしっかりと（僚馬を）とらえたので良かった」と動きに合格点。今季初戦の京都記念（２着）を叩いて、状態面は着実に上向いている。

　昨年の菊花賞（４着）では、ゴールドシップの後じんを拝したが、道中の折り合いに苦労しながらも見せ場をつくった。あれから４カ月。経験を重ねてスキルを磨いた今、前回対決の０秒６差をどこまで詰められるか。「スッと動けるタイプじゃないので、長い距離は合っている。今回は斤量面もプラスだしね」とトレーナー。ディープ産駒の成長力を発揮し、１強ムードに待ったをかける。