【阪神大賞典】独最強騎手が参戦
「阪神大賞典・G2」(17日、阪神)
16日から短期免許での騎乗をスタートさせるアンドレアシュ・シュタルケ騎手(39)=ドイツ=が14日、栗東を訪れ意気込みを語った。11年凱旋門賞をデインドリームで制した名手は、日曜阪神メーンでフォゲッタブルとコンビを初結成。12年の独リーディングを獲得した巧腕が、日本で旋風を巻き起こす。一方、8年連続参戦となる11歳馬トウカイトリックは、豊富なキャリアとスタミナを生かして10年以来となる2度目のVを狙う。
瞳の輝きが強い決意を物語っていた。デインドリームの主戦を務め、11年凱旋門賞や12年キングジョージ6世&クイーンエリザベスSなど、数多くのビッグレースを制しているシュタルケ。出国前には大寒波で飛行機の離陸が遅れるアクシデントもあったが、13日に無事に日本へ到着。14日は栗東に姿を現し「ジョッキーだし、勝ちたい。まずはそのために、ベストを尽くすことにトライする」と力を込めた。
11年にデインドリームで参戦したジャパンC(6着)や、ワールドスーパージョッキーズシリーズでの来日経験はあるが、短期免許の取得は初めて。ドイツも競馬シーズンを迎える春先の新しい挑戦に「夢がかなった。日本の競馬のレベルは高い。馬の資質、設備は世界レベル。そういうなかで騎乗ができるんですから」と武者震いする。
いきなり、土日メーンを含む10頭に騎乗する。阪神大賞典にはフォゲッタブルがスタンバイ。同馬は近走こそ不振が続くが、長距離重賞2勝のスタミナと底力を引き出して一発を決めるか。来週以降も、桜花賞(4月7日・阪神)に参戦予定のトーセンソレイユや阪神牝馬S(4月6日・阪神)のアイムユアーズなど有力馬が控える。
「世界中のあちこちで乗ってきているが、そのどこにもない何かを見つけられれば。いい結果が残せれば一番いい」。12年独リーディングを獲得した名手が、日本でその手腕を思う存分に発揮する。