【新馬戦】ラストグルーヴ圧勝デビュー
「新馬戦」(16日、阪神)
日本の至宝とも言うべき良血馬が、鮮烈なデビューを飾った。ラストグルーヴ(牝3歳、父ディープインパクト、母エアグルーヴ、栗東・藤原英)が、直線のラスト1Fだけで一気に突き抜ける圧勝劇。向正面では6番手を追走。勝負どころから福永が手綱を動かして、ようやくエンジンがかかると、迫ろうとしたスリーベラミ以下を1馬身1/4突き放した。
鞍上は「返し馬へ行ってももうひとつという感じだったが、エンジンが違っていた。これからが楽しみ」と能力の高さに目を見張り、今後の活躍に大きな期待を寄せた。藤原英師も「自分の経験、キャリアで比較できる馬がいない。大した馬やな。本当に夢のある馬」と興奮を隠せなかった。
父母、兄姉に日本を代表する名馬が名を連ね、11年のセレクトセールで1歳馬史上最高額3億6000万円の高値をつけるなど、デビュー前から注目を集めていた。最終週の新馬戦でのラストチャンスをしっかりとものにして、遅れてきた大物はスターダムへと駆け上がっていく。