【フラワーC】プレジール無傷G獲り
「フラワーC・G3」(16日、中山)
先月に新馬戦を勝ち上がったばかりで、キャリアはわずか1戦。そんな不安要素をモノともせず、サクラプレジールが無傷で重賞初Vを決めた。
初コンビの横山典に導かれて、道中は3番手。「随分と馬場の内側が荒れていたので、外のいいところを走らせた」。ベテランのこの判断が最後に生きた。4角ではいったん中団まで下げたが、坂を上がってから末脚が全開。しぶとく抜け出すと、2着馬の強襲を鼻差封じ込めた。「ギリギリ粘ってくれたね。まだフットワークがぎこちないけど、それで勝つんだから大したもの」と誇らしげに、潜在能力の高さを褒めたたえた。
もっとも、桜花賞(4月7日・阪神)への参戦は流動的。馬体重が前走比で14キロ減だったことが大きな理由だ。桃色のネクタイとワイシャツで臨んだ尾関師は「美浦では480キロあったし、競馬場に着いてからイレ込むこともなかったが…」と渋い表情。「間隔もないので状態を見てからになります。もっと良くなる馬だし、大事にしたいですね」とクラシック第1弾の出否に関して明言を避けた。