【オート】史上初!女子・サトマヤ初V
「オートレース・優勝戦」(18日、川口オート)
サトマヤが初V!!オートレースで現役ただ一人の女子レーサー・佐藤摩弥(20)=川口・31期=が18日、川口オート最終日12Rの優勝戦(6周、3100メートル)に出走。0メートルのハンデから軽快に逃げ切り、1分48秒2(上がり3・490)のタイムで快勝。デビュー1年8カ月で悲願の初優勝を飾った。女子の優勝はオートレース史上初めて。
3度目の優出で、ついにサトマヤが大仕事を成し遂げた。男ばかりの勝負の世界の中で紅一点、歯を食いしばって奮闘してきた20歳の乙女が『女子レーサーが優勝』というオートレース史上初の快挙をやってのけた。
1度目のSで高塚、2度目に岩田がFを犯し、緊張高まる3度目のS。サトマヤは好ダッシュで真っ先に1周1角を回って逃げ切り態勢。同期の岩田が徐々に差を詰め、6周1角で内に切り込んだが、外から強引に締めて先頭を死守。ゴールでは外から再び岩田が迫るが、タイヤ差で振り切り、悲願の初優勝を飾った。
「こんなチャンスは今までなかったので、今日駄目だったら、いつ優勝できるの?と思っていました。勝因はSです。岩田が来るのは分かっていたので、絶対抑えてやろうと思いました」と振り返る。「6周1角でかぶせたのが良かった」と師匠の吉田幸司も勝因の分岐点を挙げた。
44年ぶりの女子レーサーとして、脚光を浴びた一昨年7月11日のデビュー戦から1年8カ月。事故死した同期・坂井宏朱さんの思いも、マシンに積んで走ってきた。同期・青山周平の活躍や、今夏デビュー予定の32期5人の女子の存在も刺激になっている。
今年の成績は〈10・6・4・2〉で勝率46%、連対率73%の安定ぶり。次走の船橋G2チャレンジC(4月6~10日)での活躍も楽しみだ。