「第１１２期卒業記念競走」（１９日、やまと学校）

　福岡県柳川市にあるボートレース養成機関「やまと学校」で１９日、１１２期卒業記念レースと卒業式が関係者３００人が集まり盛大に行われた。注目の「第２４代やまとチャンプ決定戦」は、リーグ戦成績トップの馬場剛（２０）＝東京＝が、インから押し切って優勝した。２着には今泉友吾、３着には山崎郡が入った。なお１１２期生３０人（うち女子７人）は、５月から各ボートレース場でデビューを迎える。

　運動経験がほとんどなく、趣味はラジコンというお世辞にも活発とはいえない青年が、センスの高さでやまとチャンプに輝いた。在校勝率１位の馬場は、一年間の集大成である晴れ舞台でも、他を寄せ付けなかった。

　前夜は「前付けに何艇くるのか、起こし位置がどこになるのかとかを考えてたら、緊張してたけど、気付いたら寝てました」と大物ぶり？をアピール。レースでは心配していた前付けもなく、インから力強く押し切って第２４代やまとチャンプの称号を手にした。

　中学で陸上部に在籍していたことはあるが、運動経験はほとんどなし。もっぱら趣味のラジコンに夢中だった。そんな青年が、センス、吸収能力の高さでチャンピオンとなった。「ＳＧで勝つこと」を将来の目標に、５月２日からの平和島でレーサー人生の第一歩を踏み出す。