【高松宮記念】サンカルロはじける予感
「高松宮記念・G1」(24日、中京)
陣営が思い描いていた通りの変貌ぶりだ。サンカルロが20日、デビュー以来最高馬体重の516キロで臨んだ前走の阪急杯(4着)当時よりもはるかにシャープな動きを披露した。高松宮記念は2年連続2着。三度目の正直、悲願のG1初Vへ向けてピカピカに磨き上げた。
美浦坂路3本目。ミヤビリファイン(4歳500万下)を2馬身追走して迎えた、残り2F目が圧巻だった。11秒3の猛ラップをたたき出し、一気に前を抜き去る。ラスト1Fは馬なりでセーブして11秒8。今度は実戦ではじけるだろうと予感させるフィニッシュだ。
大久保洋師は「時計が速過ぎる」と渋い表情をつくった。が、それも一瞬。「手応えが良かったし、動けるのはいい。今度は気合も違う。中京は直線が長くて坂もある。速い馬がそろって競馬はしやすいはず」と力を込める。吉田豊も「前走は余裕残しでしたが、今は解消しています」と上々の感触をアピールした。