【高松宮記念】尾関師G1初Vへ上々

 「高松宮記念・G1」(24日、中京)

 今年重賞を2勝と好調な尾関知人調教師(41)=美浦=が、春の電撃王決定戦にサクラゴスペル、モンストールの2頭を送り込む。気鋭のトレーナーが開業5年目でG1初勝利を決めるか。また良血馬アドマイヤセプターは母子4代連続JRA・G1級制覇の偉業に挑戦する。なおこの日、出走馬17頭が確定。22日に枠順が決まり、馬券は23日に前日発売が行われる。

 開業5年目でのG1初制覇へ、機は熟した。サクラゴスペル、モンストールの2頭を上半期のスプリント王決定戦に送り込む尾関師は今年7勝でJRA全国リーディングでは28位だが、その中身は非常に濃い。3月に入ると2日のオーシャンSをゴスペルで、16日のフラワーCをサクラプレジールで制し重賞を2勝。昨年36勝を挙げて関東4位にまで躍進した41歳のトレーナーの勢いは、衰える気配が全くない。

 4連勝での戴冠を狙うゴスペルに対する勝算はどうなのか。「やはりロードカナロアは強いと思う」と前置きしつつも、「正直、ここまでポンポン来るとは思わなかった。まだ進化中です。せっかくのチャンス。モノにしたい」と力を込める。

 生後間もなく牧場に足を運び「スッとした、品のある立ち姿に魅せられた」という。期待通りに新馬戦をV。気難しさがあり、トモの弱さも残っていたため伸び悩んだ時期もあったが、昨秋からすっかり軌道に乗ったのは馬の良化曲線の見極めが的確であることもひとつの大きな要因だろう。

 「4歳の去年は太刀打ちできなかった(9着)けど、今は遊びがない流れにも対応できますからね」とうなずく。また、モンストールについても「能力的にはゴスペルと遜色ないと思う。使い減りしなくなったのはいい傾向」と分析。新馬‐新潟2歳Sを連勝したあとは低迷が続いたが、前走の末脚に復調気配がうかがえただけに、伏兵としての資格は十分にある。

 野球は大のドラゴンズファンでもあり、中京でのG1決戦を目前にしてより一層胸が高鳴る。「今年に入って関東馬が頑張っているなか、自分の厩舎から期待できる馬を送り出せるのは光栄なこと。レース直前まで気を抜くことなく臨みたい」と口元を引き締めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス