【高松宮記念】プロスパー納得の8番
「高松宮記念・G1」(24日、中京)
春の電撃王決定戦の枠順が22日に確定した。納得の枠順を手にした。マジンプロスパーは(4)枠(8)番。引き当てた中尾師は「真ん中で良かった。偶数枠は競馬がしやすいよね」と安どの表情を浮かべた。危惧していた極端な内枠を避けることができ、まずは第1関門を突破だ。鞍上の福永も「悪くない枠ですね。前回よりも体調は良さそうだし、楽しみにしていますよ」と声をそろえる。
22日は角馬場で体をほぐしたあと、栗東CWでキャンター。軽快なフットワークで好気配を伝えた。指揮官は「いい体をしている。使いだしのころにあった冬毛も抜けたね。使いつつ体に張りが出てきた。トモなんかプリプリ」と仕上がりの良さに目を細める。
前走の阪急杯は2着に終わったが、これまでの先行策とは違い、中団から脚を伸ばしてのもの。収穫のあった一戦だった。鞍上も「ああいう競馬ができたことで、選択肢も増える。一時は硬さが目立つ時もあったが、前々走くらいから良くなってきた。大型馬だし、使っていって良くなるんだろうね」と好感触だ。
昨年は5着に敗れたが、その後、同条件のCBC賞を制覇した。急坂のある長い直線に生まれ変わった中京コースへの適性は十分ある。「スプリント界のスペシャリストもいて、条件は前走よりも厳しくなるけど、いいイメージはある」と福永。右肩上がりの上昇カーブを描きながら、短距離界の頂点をつかみ取る。