【高松宮記念】2着バレンチノ脱帽
「高松宮記念・G1」(24日、中京)
絶好の手応えで4角を回るドリームバレンチノに坂下で松山がゴーサインを送り、先に動いたロードカナロアを追った。上がり3F33秒3。伸びてはいるが、スプリント王との差は開くばかり。ゴール寸前で、逃げ粘るハクサンムーンをかわすのがやっとだった。
「カナロアより僕の馬の方がスタートは良かったんですが、そこで挟まれて、ポジションを下げてしまった」。発馬直後のアクシデントに唇をかむ松山は「レースですから仕方ないんですが、応援してくれた皆さんに申し訳なくて…」と、2番人気での敗戦に胸を痛め、頭を下げた。同じく敗因のひとつにスタート直後の不利を挙げた加用師。それでも「内容的には完敗だから。能力は出し切っている」と愛馬の健闘をたたえた。
これでロードカナロアとの対戦成績は1勝2敗に。だが、6歳馬にもかかわらず、強豪相手にもまれることで「力をつけています」(松山)と進化を続けている。「この後は使うレースもないから」と加用師。リフレッシュを図り、静かにリベンジの時を待つ。