【競輪】小酒、中割り一気チャンプ強奪
「競輪学校103回生卒業記念レース決勝」(27日、川崎競輪)
男子の103回生(36人。うち2人欠場)は在校7位の小酒大勇(19)=福島=が中割り一気で頂点に立った。29日に卒業式を行い、5月1日に選手登録予定、7月にデビュー(あっせんは未定)する。
小酒の差し脚がサク裂した。バックでは5番手の位置。しかし、3番手の長尾‐北川のまくりにうまく続き、中を割って突き抜けた。「勝ちは意識したけど、どこに付いていいか分からず、とにかく前々で」とノープランで臨んだ優勝だった。
入校後、前期は在校1位に立ったが、後期は「先行主体にやってきた」ことで成績がまとまらずランクダウン。それでも「中身のある学校生活に納得」と自分を見失うことなく精進した成果が、最後に花開いた。
「地脚があると思うので、後ろに差させない先行で頑張りたい」。師匠の鈴木謙太郎=福島・90期・S1=にアドバイスをもらいながら、先行力アップに汗を流す。