【競輪】石井が完全Vで卒記クイーン
「競輪学校104回生卒業記念レース決勝」(27日、川崎競輪)
ガールズ2期生となる104回生(女子18人)は、在校1位の石井寛子(27)=東京=が完全優勝を果たした。29日に卒業式を行い、4月10日付で選手登録予定、5月の京王閣(10~12日)か松戸(11~13日)でデビューする。
卒記チャンプの座は誰にも譲らない。無傷で決勝に駒を進めた石井は、車番抽選で大外に回されたのも何のその。Sを取り切る得意パターンに持ち込むと、逃げる山原の真後ろからバック手前でまくり上げ、栄光のゴールできっちりハンドルを投げ切った。「競輪学校の1年間の思いがすべてこみ上げた」と、ゴールの瞬間は小さくガッツポーズ。表彰式では感極まって涙を見せた。
この1年はナショナルチームと学校の両立に懸命。世界の舞台では昨年10月のW杯で日本女子史上初のメダルを獲得した。一方、学校ではトーナメントに勝てないこともあった。それでも「肉体的、精神的に強くなった」ことを実感。「優勝で締めくくれ最高の結果」と微笑んだ。
卒記チャンプと在校No.1の称号を手にした。3年後のリオデジャネイロ五輪出場もみすえるが、まずは5月にデビューするケイリンに集中する。「まだまだガールズケイリンを知らない人はたくさんいる。あの子ならやってくれると思われるような、どの位置からでも勝てるような選手になる」と宣言。No.1の座をかけ、1期上の先輩たちに挑む。