【桜花賞】ティサージュ仁川で復権叫ぶ
「桜花賞・G1」(7日、阪神)
もう、ぶざまな姿は見せられない。2歳女王ローブティサージュが、再び仁川のマイルで頂点をつかみ取る。
前走のチューリップ賞は、中団から後方に下がり、勝負どころの手応えもひと息。伸び切れず1秒1差の9着に終わった。「アレ?って感じ。久々というのもあったけど…」と野本厩務員。“気分屋”が多いというウォーエンブレム産駒。「直線で“もうやめた”って思ったのかな」と苦笑いを浮かべる。
不完全燃焼だった分、前走のダメージは全くない。1週前は栗東坂路でビシッと追われて4F53秒2‐38秒7‐12秒5。以前は追い詰め過ぎないよう、併走追いでも馬なりが多かったが、ハードに攻めることができたのは大きな収穫だ。メンタル面が強化された証拠と言えるだろう。
馬込みから目標に食らいつき、激しい叩き合いを制した阪神JF。昨年末のハイライトが示すとおり、得意な形になれば、とことん闘争心を燃やす。「体はいい感じに絞れている。それでいて(やり過ぎて)苦しがっている感じもない。調教で馬場入りをごねるのもましになった。落ち着きが出たのは確かだね。恥ずかしくない競馬をしてほしい」。混戦ムードを断ち切り、復権を叫んでみせる。