【桜花賞】アユサン弾んだ今が旬!
「桜花賞・G1」(7日、阪神)
弾むようなフットワークで、アユサンが4日、栗東CWを勢い良く駆け抜けた。前哨戦のチューリップ賞をひと叩きして状態は上昇カーブを描く。オーナー、調教師、ジョッキー、そして担当の助手は全て群馬&栃木県出身。“北関東ライン”の絆で桜の女王へ突き進む。また、新コラム「浜中のG1トーク」もスタート。なお、この日に出走馬と枠順が確定。馬券は6日に前日発売される。
元気良くアユサンが栗東CWへ飛び出した。主戦の丸山が相棒のはやる気持ちをなだめながら、しっかりと呼吸を合わて折り合いをつける。鞍上は1度もアクションを起こすことはなかったが、グングン末脚を伸ばして行く。力強いフットワーク。抜群の動きで締めくくった。6F81秒7‐36秒4‐12秒4。「予定より(時計が)速くなったけど、そんな感じはしなかったし、息の入りもいい。2週続けて(美浦から)乗りに来て良かった」と上々の感触を伝えた。
星野壽市オーナーが、群馬県高崎市内で建設関係の会社を経営。丸山の父は元・高崎競馬のジョッキー。手塚師の父も元・足利競馬のトレーナー。そんな縁から、オーナーは愛馬の鞍上に丸山を指名した。「チャンスだと思うし、頑張りたいですね」と気合が入る。
手塚師の手応えもバッチリだ。弱いところがあり、デビュー以来、満足な状態で使えたことがなかったが、「2週続けて時計を出せたし、弱い部分も出していない。前回より全然いいよ」と声を弾ませる。早めの栗東入りも正解。「1度使えば、良くなる感触はあったからね」と目を細める。
前線での調教を任せる矢嶋助手は大学の後輩で、師を慕ってこの世界に入った。指揮官は「北関東ライン。なんか静かなラインだなあ。でも、本当に状態がいいので楽しみなんだ」とほほ笑む。昨年はアイムユアーズで銅メダルに泣いた桜舞台。今年は熱い“絆”で満開にさせたい。