【桜花賞】ソレイユ衝撃の桜冠だ
「桜花賞・G1」(7日、阪神)
デビュー3戦目で桜冠を頂くとなれば、“華麗なる一族”ハギノトップレディ以来、33年ぶりの偉業となる。しかも、トーセンソレイユのように2戦2勝の馬が、桜を制した例は一度もない。09年のレッドディザイアも、新馬‐エルフィンSを連勝と、同じ戦歴で挑んでいるが、ブエナビスタの2着に終わった。ソレイユには歴史的快挙の期待が懸かっている。
5日朝の調整は運動のみ。川合助手は「本当に予定通りにここまできています」と順調さをアピールした。ただ、馬体は細く、どこにエンジンを搭載しているのだろうか、と首をかしげたくなるほど。池江師も「筋肉の量は足りない」と認めた。しかし、そこは血統がなせる業だろう。兄があのディープインパクト。バックボーンが他馬とは違う。
指揮官は「この体で今までは通用したが、今回G1でどうなのか」としたうえで「ある程度の悪い馬場はこなせる。他の馬が苦にするならいいんじゃないかな」と雨予報を歓迎する。さらに、荒れた内を避けられる外枠を引けたように、流れは向いている。目指すは、兄に続く無敗のクラシック制覇。フランス語で太陽を意味するソレイユが、満開の桜の下で大きな輝きを放つ。