【ボート】元J・朴康造が養成所に入学
元J2神戸の朴康造(33)が、戦いの舞台を水上に移し第2の人生を歩み出した。日本モーターボート競走会の選手養成所「やまと学校」(福岡県柳川市)で5日、第114期選手養成員の入学式が行われた。全国から1641人の応募の中、36人(男子28人、女子8人)が競争倍率約46倍という難関をくぐり抜け、厳しい訓練に突入する。特別枠での入学となった朴は「体験したことのない厳しい環境ですが、多くのことを学びたい。まずは卒業することを目指して日々努力したい」と決意を語った。
元韓国代表の朴は京都、神戸でJ1通算209試合20得点を挙げた。転機は2年前。親交のあるボートレーサー魚谷智之、金子龍介と食事を重ねるうちに、その魅力のとりことなった。「セカンドキャリア、収入、やりがい全ての面で、ボートレーサーになりたいと思った。サッカーは好きだけど未練はありません」と引退を決断した。神戸時代共にプレーし、師と仰ぐカズこと三浦知良(横浜FC)からは「応援するよ。メンタルで負けるな」と勇気づけられたという。
2月28日には第2子が誕生。妻と2人の子供は神戸の自宅で帰りを待つ。「寂しくないことはないけど、やらなければならない。家族のため、これまで支えてくれた人、送り出してくれた人全てに感謝して、訓練に臨みたい」。順調に進めば、デビューは来年5月の地元尼崎。期待のオールドルーキーがまい進する。