【NZT】トップ重賞V3!G1見えた
「ニュージーランドT・G2」(6日・中山)
おぼろげだったG1タイトルが、はっきり輪郭を現した。エーシントップが3つ目の重賞タイトルをゲット。NHKマイルC(5月5日・東京)の主役候補に躍り出た。3番手でスムーズに折り合い、力強く抜け出した内容は首差以上の強さ。確かな成長を体現した。
今回が初コンビの内田博は「内2頭と並ぶ形になってやる気を出した。今週の追い切りに乗り、我慢できるようになっていると感じた。(前走まで騎乗していた)浜中君、スタッフが馬に教え込んだおかげです」と陣営の英才教育の成果に感謝する。好位で折り合うというテーマを課し、クリアできたことは大きい。
“エイシン”の冠名で知られた、名付け親の平井豊光氏は3月2日に77歳で死去。西園師は、同氏の馬で初めて預かったエーシンフォワードで10年マイルCSを制している。馬主と調教師としての関係は短いが、深い信頼関係で結ばれていた。
「オーナーはこの馬のことをずっと気にかけていました。結果を出せてうれしい」とトレーナーは喜びをかみしめる。本番でも内田博とのコンビを継続することを表明したうえで「勝って、墓前に最高の報告ができれば」と力強くうなずいた。