【阪神牝馬S】サウンド重賞初制覇
「阪神牝馬S・G2」(6日、阪神)
G1へ弾み 大舞台へ弾みをつけた。サウンドオブハートが重賞初制覇。大外枠から道中は好位で運ぶと、直線は鞍上の仕掛けに鋭く反応。降り続く雨も問題にせず、残り50メートルで抜け出すと後続の追撃を封じた。前走の洛陽Sに引き続き、勝利に導いた池添は「外枠で壁をつくるのに時間がかかったけど、うまいこといきました」と満足そうに振り返る。自身はレース後に武者修行のために渡仏。「気持ち良く行くことができます」と笑みを浮かべた。
松山師にとっては05年七夕賞のダイワレイダース以来、約8年ぶりの重賞V。「待望の、だな」と喜びをかみしめた。前走後は、ヴィクトリアマイル(5月12日・東京)に直行するプランもあったが、レースを挟むことに方向転換。また、今回は当週の追い切りをせずに臨んだ。ダービーで2勝を挙げる名伯楽の判断が好結果につながった。
「勝ったのは大きい。(池添)ジョッキーは“(フランスから)ぶっ飛んで戻ってきます”と言ってくれている。(定年まで)あと1年だからね。大きなところを獲りたい」。残りわずかな調教師生活に、頼もしいヒロインが誕生した。