【皐月賞】インパラ、Cデムーロで獲る
「皐月賞・G1」(14日、中山)
インパラトールが混戦を断つ。鞍上のC・デムーロは先週の桜花賞のアユサンでG1初制覇と勢いに乗っている。また、この2頭は父ディープインパクト、母の父ストームキャットの配合。イメージが重なる。状態面も若葉Sをひと叩きして急上昇。今年がラストクラシックとなる領家師も気合十分だ。一発のムードが漂っている。
ここまで同じ背景を持っていると、桜花賞の再現を期待したくもなる。実績的には伏兵候補の域を出ないインパラトールだが、ジョッキーがC・デムーロというだけで、にわかに一発ムードが漂う。先週、7番人気のアユサンでG1初制覇。最も旬の騎手がまたがる以上、今回も注意を払う必要がある。
2頭の共通点はジョッキーだけではない。インパラトールとアユサンは、父が同じディープインパクト。さらには、母の父まで同じストームキャットと、血統まで似通っている。この配合を持つ馬は、ほかにも毎日杯勝ちのキズナがいて、3歳世代を席巻。騎手、血統と大駆けの条件はそろっている。
しかも、肝心の状態面も急上昇している。「前走は動きが重くて、いかにも休み明けという感じだったからね。使った効果は絶大だよ。ずいぶん素軽くなっている」と領家師も胸を張る。きさらぎ賞を軽いハ行で取り消したため、前走の若葉Sは5カ月ぶりのレース。4着に負けたとはいえ、悲観する内容ではなかった。
プラス16キロで、516キロだったことを踏まえて「今度は500キロくらいで出せるだろう。先週の調教に乗ったジョッキーも『反応がすごく良くなっている』と言ってくれた。上積みが大きいから、そんなに差はない」と今年がラストクラシックだけに気合が入る指揮官。C・デムーロという強力な味方を背に、混戦の牡馬クラシックを断ち切る構えだ。