【皐月賞】ペガスター藤岡Vで渡仏だ
「皐月賞・G1」(14日、中山)
自慢の切れ味を引き出し一発逆転を決めるか。「勝って(フランスに)行きたい」。メイケイペガスターとのコンビでVを狙う藤岡佑が力を込める。レース2日後に渡仏を控える鞍上にとって、G1タイトルは最高の手土産になることだろう。
前走の若葉Sは1番人気で8着に敗れた。実戦では初のコンタクト。折り合い面の難しさを露呈する結果に「あそこまでは想像していなかった」と振り返る。それでも、課題の克服には前向きな姿勢を見せる。「矯正ができそうな手応えはつかめた。それに、コース、メンバー、展開を考えると今回はいい方に向きそう」と感触を口にする。
仏国には単身で乗り込む。「簡単ではない。厳しい環境になればいいなと思う」。自らを追い込み、刺激を与えることでさらなる成長を渇望する。渡仏を決断してから、早くも自分自身に変化が表れている。「気持ちの切り替えが良くなった。以前はそれがうまくできていなかったから」。常にポジティブな気持ちで競馬と向き合いたい。前に進むために必要な糸口を見つけつつある。
11日、大阪市内で行われたジョッキートークイベント『KEIBA PARK~JOCKEY NIGHT』に出演。1枠1番に決まった枠に「いい枠。期待した通りの枠や並びになったと思っています」とファンの前で手応えを語った。
思い描く“騎手像”がある。「これは勝てる、勝ちたいと感じたときに確実に勝たせられるジョッキーになりたい」。10年目の節目を迎え、JRA・G1初制覇を‐。渡仏前にその足跡を残す。