【皐月賞】タサハラ心身ともさらに成長

 「皐月賞・G1」(14日、中山)

 陣営が想像していた良化曲線をいい意味で裏切り、弥生賞馬カミノタサハラの成長ぶりが目覚ましい。12日の朝は美浦坂路1本を経由してWで微調整。1角過ぎで他厩舎の馬にあおられてググッと気合が入りかけたが、ほどなくスムーズな姿勢に戻った。「一瞬、やる気になったけど、すぐにいつものリラックスした走りになった。雰囲気はいいですよ」。10年の3冠牝馬アパパネも担当していた腕利き・福田助手は穏やかな笑みを見せた。

 「まだ弱いところがあって、本格化は先かな」と話していた国枝師も、弥生賞での勝ちっぷりには目を細めるばかりだ。「手応えがもうひとつに見えたが、並んでからいい根性を見せてくれた」と振り返る。目下、JRA関東リーディングの首位(全国2位)を走るトレーナーも、これまで牡馬クラシックには縁がない。だが予想以上に上昇している気配を感じ取り「今年はチャンスだと思っているし、それを生かしたい」とうなずいた。

 木曜に発表された調教後の事前馬体重は、前走比で10キロ増の522キロ。「ずっと増えてきてほしいと思っていたので、いい傾向ですね」と福田助手は手応えをつかむ。先週の桜花賞は、2頭しか出走していなかったディープインパクト産駒のワンツー。改めて大一番で血の底力を見せつけた。「オンとオフの使い分けがしっかりできる馬。このまま順調にレースを迎えたい。データ的にも外枠はいいんだろ」と指揮官はニヤリ。今週は、父に世代初の重賞Vをもたらしたタサハラが続く。

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