「第１４回名人戦・Ｇ１」（１６日開幕、びわこ）

　ボートレース界を長年支えてきた強豪が集う「第１４回名人戦」が１６日から２１日まで、びわこボートで開催される。

　名人戦の面白さはなんといってもコース取りの駆け引きと各コーナーでのせめぎ合い。今回のメンバーをずらっと見回しても、コース取りで動いてくるメンバーが多く、まさにピット離れから注目の勝負となりそうだ。

　進入を面白くする、その代表格が大嶋一也だ。すでに６年前の０７年の第８回大村大会で優勝している。３号艇ながら、強引にインを奪取して、そのまま逃げ切った。

　９０日のＦ休み（３月１１日まで）が明けたばかりの住之江一般戦で、痛恨のＦを犯したのは残念。それでも「スタートは控えめになるが、それでもコース取りから粘るレースに徹して、見せ場はつくるよ。出場する以上は優勝を狙って全力で頑張る」と力強く話した。

　びわこには約１年２カ月ぶりの登場となるが「嫌いな水面ではない」と苦手意識はない。今回は初日１２Ｒのドリーム戦（５号艇）からのスタートとなる。「とにかくいいエンジンを引きたいね」と、２度目の名人位奪取に静かに燃えている。