【アンタレスS】タルマエ重賞3連勝
「アンタレスS・G3」(13日、阪神)
見応えのあるマッチレースだった。先に抜け出したG1馬ニホンピロアワーズに、直後でマークしていたホッコータルマエが襲いかかる。坂の半ばからは後続を置き去りにし、2頭が体を合わせての叩き合い。後ろから追い出した強みか、別定重量ゆえ斤量2キロ差が効いたのか。内から盛り返すアワーズを、外のタルマエが3/4馬身差で退けたところがゴールだった。
騎乗停止の幸の代打を務めた岩田は「この馬とはずっと戦ってきていたから強いことは知っていた。力を信じて横綱相撲ができた」とうなずく。さらに、自身は東京大賞典馬ローマンレジェンドの主戦とあって「強い敵が出てきた」と、地力の高さに警戒心を見せた。
これで重賞を3連勝。今後はかしわ記念(5月6日、船橋)を挟むか、直行で帝王賞(6月26日、大井)へ向かう。西浦師は「やっぱりニホンピロアワーズは強いね。状態も良かったが、力をつけてきている。昨年まではひ弱な感じがあったけど、やっと本物になりつつあるのかな」と自信を深めた様子。戦国模様のダート界の勢力図を、勢いに乗る4歳馬が一気に塗り替える可能性も十分だ。