【皐月賞】エピファ仕上がり完璧
「皐月賞・G1」(14日、中山)
刻一刻と迫る決戦を前に、リラックスムードを漂わせた。エピファネイアは13日の正午過ぎに、中山競馬場へ到着。時折いななくことはあったが、中山遠征は前走の弥生賞で経験済み。馬房でゴロンと寝転がるなど落ち着いた様子を見せていた。「輸送はスムーズでした。子どもなので寂しいとピーピー鳴くけど、普段と変わらない感じ」と鈴木助手は目を細める。
無駄なく引き締まった馬体が頼もしい。事前発表馬体重は前走から10キロ減となる484キロ。「前走は初輸送ということもあって余裕を残していたが、今回は雰囲気もピリッとしていますね。G1仕様?そう取ってもらって結構です」。寸分の隙もない仕上がりで臨む大一番だ。
「前向きなところは似ていますね」と話す仕上げ人の帽子には、05年のオークスを制した母シーザリオの名前が刺しゅうされている。「現時点で(母と)比べるのはかわいそうだが、調教でできることはひと通りやった。ジョッキーも折り合いに自信を持っていたし、チャレンジャーとして頑張ってほしい」。非凡な走りで、アグネスフローラ(90年桜花賞)‐アグネスタキオン(01年皐月賞)以来となる、史上5例目となる母子クラシック制覇を狙う。