【マイラーズC】シャーク素質開花

 「マイラーズC・G2」(21日、京都)

 京都金杯で重賞初制覇を成し遂げたダノンシャークが、勢いに乗って重賞連勝を狙う。前走は最内枠を生かし、道中はインの6番手で脚を温存。直線で満を持して追い出されると、2馬身半差の圧勝劇を演じた。9度目の挑戦でのVに、寺島助手は「枠順にも恵まれたけど、強い勝ち方をしてくれましたね」と笑顔で振り返った。

 ここまでの調整は着々と進んでいる。前走後は愛知県のイクタトレーニングファームで放牧。弱い部分があった爪にもケアを施しつつ、じっくりと充電を図ってきた。「帰ってきてからも順調に乗り込めています。痛いところがなくなってきたことで、精神的なストレスもなくなり、ドッシリとしてきました」と元気な姿に目を細めた。

 舞台は前走と同じ京都のマイル戦。11日に新コンビのC・デムーロが騎乗した栗東坂路の1週前追い切りでも、力強い動きを披露するなど仕上がりは上々だ。「感触はつかんでくれたと思う。弟(桜花賞Vのアユサン)、兄(皐月賞Vのロゴタイプ)ときて、今週は弟の番。頑張ってほしい」と期待する。春の大目標である安田記念(6月2日、東京)に向け、開花した素質馬が弾みをつける。

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