【フローラS】アスク中1週も出来上々

 「フローラS・G2」(21日、東京)

 華麗に変身したブリリアントアスクがオークス(5月19日、東京)の権利をいただく。デイジー賞では大外一気の強襲劇でV。課題だった気性面も成長して、能力を発揮できるようになった。状態も変わりなく好調キープ。息の合う武士沢とのコンビで、重賞タイトルをもぎ取り、目標の大舞台へ突き進む。

 未勝利を脱出してから10戦目で500万下を勝ち上がったブリリアントアスク。その間、重賞に4度挑戦して(8)(11)(10)(6)着と一線級の壁にはね返されているが、成長した今なら違う結果が出ても不思議はない。

 前走のデイジー賞は、大外一気の強襲で快勝。積もりに積もったうっぷんを晴らした。伊藤正師も「中身の濃い競馬だったね。デビュー前から期待していたが、ようやくレースで力を発揮できるようになってきた」と成長ぶりを素直に喜んだ。

 伸び悩んだ原因について「気性的に難しいところがあった」と師は分析する。素質が高いのは分かっているだけに、メンタル面を重視して育て上げてきた。「普段の生活からテンションが上がるのを抑えるように調整してきた。ようやく競馬でも落ち着いて走れるようになってきた。そういう点では、武士沢君は優れたジョッキー。乗り慣れたジョッキーでこそ力が発揮できる馬だし期待している」と、主戦に全幅の信頼を置いている。

 今年に入って今回が7戦目で、前走から中1週。使い詰めの感もあるが指揮官は「使っていると言っても、ここまで無理なく使ってきた。変わりなくいい状態」と、出来に太鼓判を押す。続けて「確実に最後は伸びてくる馬だし、チャンスは十分ある」と自信をのぞかせた。ブリリアントに変身した“じゃじゃ馬”が、サクセスロードを一気に駆け上がるか注目だ。

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