【天皇賞】フェノーメノ距離問題なし
「天皇賞(春)・G1」(28日・京都)
主役ゴールドシップ打倒へ18日、関東期待のフェノーメノが意欲的に追い切られた。美浦Wで6F81秒7‐38秒9‐13秒0を記録。ラッキーバニラ(6歳オープン)を3馬身追走し、最後は5馬身の先着を果たした。
蛯名は「1週前なので抜け出してからも遊ばないようにしっかりとやった。良くなっている」と好感触を伝えた。直線で1頭になってからも真っすぐに伸びた内容を高く評価。「古馬らしい風格が出てきた」と一戦ごとの成長を実感している。
今年初戦の日経賞は、4カ月ぶりながらも力感たっぷりの走りで完勝。「あそこで負けてもらっては困ると思っていた」と振り返る主戦は、昨年のダービー(2着)以来となる同世代のG1・3勝馬との激突に闘志をのぞかせる。「今度は強い馬が出てくるからね。やれるだけのことはやる」と決意のほどを明かした。
戸田師も「昨年の菊花賞(回避し2000メートルの天皇賞・秋へ参戦)のころは距離に不安を感じていたが、今なら大丈夫」と手応えをつかむ。G1初Vに向けて態勢は整いつつある。