【福島牝馬S】福永、全10場重賞Vへ

 「福島牝馬S・G3」(20日、福島)

 福永祐一騎手(36)=栗東・フリー=が今週、2つの記録に挑む。アロマティコで挑む福島牝馬Sでは、史上4人目のJRA全10場重賞制覇がかかる。3年ぶり3回目の福島参戦で達成となるか。また、JRA史上14人目、現役では8人目となる1500勝達成まであと2勝と迫っている。進化し続けるユーイチが大暴れする。

 コンプリートなるか‐。福永はJRAで重賞97勝を挙げているが、福島だけ縁がない。これまで06年の福島記念のワンモアチャッター(3着)、10年の福島牝馬Sのジェルミナル(6着)で涙をのんでいる。3回目の福島参戦となる今回、福島牝馬Sでキャリア17年1カ月13日でのメモリアル達成を狙う。過去、JRA全10場重賞Vを達成したのは安田富男元騎手、現役では武豊、藤田。福永は「3人しかいないんやね…。でも、記録はもともと意識していないから」と自然体を強調するが、自身の福島での通算成績は19戦6勝と3割を超える勝率を誇る。「あまり行っていないからね。(福島には)いいイメージがあるし、チャンスのあるいい馬ですよ」と期待の表情を浮かべた。

 コンビを組むのはアロマティコだ。準オープンを勝ったばかりで昇級戦となるが、昨年の秋華賞でジェンティルドンナの3着。実績はある。「賞金を加算してヴィクトリアマイルに行きたいと思っている馬。スタートが良くないみたいだから、自分のリズムで行こうと思っている」。初タッグだが、1週前と2週前の追い切りに騎乗。手綱越しから伝わる感触に手応えをつかんだようだ。

 もうひとつの記録が1500勝達成。あと2勝に迫る大記録に「1000勝は気にしたけどね」と単なる通過点であることを強調した。ひとつずつ積み重ねた勝利が大きな形となって記録に残ろうとしている。“ユーイチウイーク”に注目だ。

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