【天皇賞】ラクティG1仕様だ動き超抜

 「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)

 鋭い反応で好調ぶりを伝えた。アドマイヤラクティは24日、栗東CWで単走追い。攻め駆けするこの馬にとって、雨で水分を含んだ重い馬場もお構いなし。馬場の真ん中を通ったとはいえ、追い出してからのラスト1Fは数字も動きも超抜だ。軽快なフットワークで6F81秒0‐37秒4‐11秒6の時計をマークした。

 動きを見守った梅田智師も満足げな表情を浮かべる。「ゆっくりと入って、しまいの1Fだけ。ゴール板を過ぎてからも余裕があった。先週ジョッキー(岩田)が乗ってピリッとした。自分からハミを取るようになったね」。2カ月半ぶりでも心配は無用。重賞勝ちの勢いそのままに、G1仕様の仕上げがかなった。

 オープンに昇級してからは中距離で3戦連続の3着とあと一歩が及ばなかったが、一気の距離延長となった前走のダイヤモンドSが圧巻のV内容だった。「ズブさがあって、中距離では堅実な半面、ワンパンチが足りなかった。でも、長距離ではそのズブさがいい方に出る。道中で無駄な動きをしない馬だからね。思っていた通りに適性があった」。狙い澄ました一撃に指揮官がうなずく。

 「緩さが抜けてパワーアップした」。父ハーツクライが5歳春に世界を制した(06年ドバイシーマクラシック)ように、成長力に富む血統。G1初挑戦でVを‐。ステイヤーとしての資質が一気に開花する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス