【天皇賞】デスペラード充実ボディー
「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)
24日、雨中の栗東DPで、デスペラードが浜中のアクションに応えシャープに反応。極上の切れ味で、ゴール板を突き抜けた。
ラスト1Fで肩ムチを入れて気合をつけた程度で、ゴール前は持ったまま。それでも時計は6F81秒3‐37秒6‐11秒6の速さだ。「先週(6F76秒2)にテンから追ったので上がりだけサーッと。いい動き」と鞍上は笑みをこぼす。ネオユニヴァース産駒らしく馬場入り前後はうるささを見せるが「キャンターに移行するとしっかり走ってくれる。折り合いもつくから長丁場も問題はありません」と胸を張った。
順調な仕上がりに、安達師も野心を隠さない。直線の急坂に四苦八苦しながら、ゴールドシップに2馬身差まで迫った前走の阪神大賞典(2着)を振り返りつつ「京都に変われば逆転できない差じゃないと思っている」とうなずく。京都外回りは2戦2勝と底を見せておらず「(3角の)坂の下りでうまく加速がつけば」と虎視たんたんだ。
肉体面も、持ち乗りの森部助手いわく「体がどんどん、ごっつくなってたくましくなっています」と充実一途。399メートルの直線をフルに使い、一発をもくろんでいる。