【青葉賞】ヒラボクディープ執念V

 「青葉賞・G2」(27日、東京)

 上位3頭が同タイムで駆け抜ける一戦を制した最大の決め手は、陣営の執念だったか。ディープインパクト産駒のヒラボクディープが、逃げ粘る2着馬を頭差でかわして先頭でゴール。ダービー(5月26日・東京)への優先出走権を獲得した。

 「国枝厩舎ではカミノタサハラがリタイアとなり残念な気持ちだったので、何とかこの馬で権利をと思っていた。まだ子どもっぽいが、ダービーまでにどこまで良くなるか。楽しみ」。昨年のフェノーメノに続く連覇を達成し、このレースでは単独トップの3勝目を挙げた蛯名は熱く語った。

 5F通過が61秒9のスローペースのなか、先行3頭を見ながら4番手でジッと脚をためる。残り2Fでも手綱を持ったまま。後ろを振り返り、他馬の脚勢を確認してから追い出す余裕があった。

 皐月賞で4着に奮闘したカミノタサハラはレース後、左前浅屈腱炎を発症していることが判明。だがすぐに、新たな候補生を競馬の祭典へ送り込むことに成功した陣営の“反発力”は相当なものだ。国枝師は「残念な思いは蛯名も同じ。それだけに、きょうの勝利は大きい。本番では相手がさらに強くなるが、東京コースならという気持ち」と、大きくうなずいた。

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