【天皇賞】フェノーメノ決着つける!
「天皇賞(春)・G1」(28日、京都)
悲願のGI制覇を狙うフェノーメノは27日午後0時半過ぎに京都競馬場へ無事到着。心配されたゴールデンウイークの渋滞に巻き込まれることもなく、落ち着き払った姿で出張馬房に入った。
デビューからの10戦全てを中山、東京の関東圏で戦い、長距離輸送は初めて。箕輪厩務員は「2歳のころに札幌から美浦に輸送したんだけど、その時も問題はなかった。もともとがおとなしい馬で、心配はしていなかったよ」と笑顔で話した。
最大のライバルとなるゴールドシップとは昨年のダービー以来、2度目の対戦となる。そのダービーで先着すると、秋は果敢に天皇賞・秋‐ジャパンCの古馬王道路線を歩んだ。菊花賞当時、同厩務員の耳にはゴールドとの戦いを避けたのではないかという話が入ったが、「正直、そう言われるのはしゃくに障った。こっちはベスト条件を選択しただけだから」と当時を振り返る。
別路線を歩むあいだに、同期のライバルは菊花賞、有馬記念制し、最優秀3歳牡馬に輝いた。それでも「ウチの馬は去年の天皇賞・秋で厳しい競馬を経験した強みがあるからね。それを生かしたい」とキッパリ。淀の伝統の一戦で、はっきりと決着をつける構えだ。