【NHKマイルC】アリオン気配上昇
「NHKマイルC・G1」(5日、東京)
レッドアリオンが1日、栗東坂路で追い切られた。急こう配に逆らうかのようにスピードを上げて行く。川須を背にしたピカピカの鹿毛は、高らかにチップを蹴り上げた。ハロー(馬場整地)が入る前の荒れ馬場も何のその。4F53秒5‐38秒5‐12秒7のタイムで力強く駆け上がった。
「(1F)15秒台で入って、追うごとにラップが速くなって行ったらと思っていたらその通りだった。合格点。何も心配はいらないよ」と橋口師は満足そう。川須の手にも心地よい感触が残ったようだ。「しまいは気持ちに逆らわずに伸ばしてくれという指示。戦闘モードに入って感触もいいですね。息の入り方も良かった。無理なく仕上がっています」。G1タイトルに向けて、順調に上昇カーブを描いている。
前走のニュージーランドTは首差の2着に敗れたが、いったんは先頭をうかがうシーン。「勝ったも同然の内容だと思っている。内の方が(馬場が)緩かったことも考えれば自信になった」とトレーナーはうなずく。昨年は異父兄クラレントが15番人気で3着に激走。上位人気に支持されそうな弟は、さらに上の着順を獲得してみせる。