【プリンシパルS】サムソンズに出走権
「プリンシパルS」(4日、東京)
13年春、東に吹いているフォローの風はこの日もやむことがなかった。1着馬に与えられるダービーへの優先出走権を獲得したのは、7番人気の関東馬サムソンズプライド。マイペースに持ち込み鮮やかな逃げ切りVを決めた。
「ほかに逃げ馬がいなかったし(先手を)主張しようと思った」と田辺は笑顔でうなずく。前半の5F通過が62秒5。残り1Fでも余裕の手応えをキープすると、最後まで粘り腰を発揮し、1番人気ミエノワンダーの追撃を首差で振り切った。
「ダービーに(参戦したい)という思いが強かった。乗りやすいし、ゴーサインにも的確に応えてくれる。最後は馬の頑張りですよ」と相棒をたたえる。杉浦師は「きょうは恵まれたよ。人気がないからできたこと。今度はそうはいかないだろう。すごいメンバーだからな」と謙そんしたが、これで一気の3連勝だ。
父は06年のダービー馬メイショウサムソン。初勝利を挙げるまでに9戦を要したとは思えない急上昇ぶりを背景に、競馬の祭典でも一発を狙う。