【オークス】アユサン丸山「強い責任」
「オークス・G1」(19日、東京)
2冠達成を目指す桜花賞馬アユサンが9日、美浦Wで併せ馬を行った。マイネルテンクウ(4歳500万下)を6Fで2馬身追走し、直線で外に出されると3馬身先着。丸山のムチに応えてしっかり伸びて、6F82秒9‐38秒4‐12秒7を記録した。
「リラックスしたいい走りだった」と鞍上は、十分に負荷をかけた内容に満足そうな表情。「寒い時季は股(こ)関節に不安を抱えていたが、暖かくなって良くなった。桜花賞のあたりから真っすぐ走れるようになり、手前も変えられるようになった」と成長した走りを実感し、目を細める。
丸山にとって桜花賞は不運だった。決戦前日の福島5Rで落馬し、C・デムーロへの乗り代わりを余儀なくされてのV。「うれしさよりも悔しかった」と当時の正直な思いを吐露する。オークスでも騎乗はできないか、とも思っていただけに、騎乗依頼を受けた現在は「今までのアユサンとは違う。G1馬に乗ることに強い責任を感じる」とこれまで以上に気持ちを引き締めている。
「距離(延長)に関しては何とも言えないが、能力があるので大丈夫だと思う」。22歳の若武者が決意を新たにして臨むG1にどんなドラマが待っているのか、注目だ。