【京王杯SC】マッジョーレ重賞初V

 「京王杯SC・G2」(11日、東京)

 古馬マイル路線に新星誕生だ。降りしきる雨のなか、ダイワマッジョーレが馬場の真ん中を突き抜けた。2着馬に半馬身差をつけて、通算7度目の挑戦で重賞を初V。99年グラスワンダーの勝利を最後に13年連続で連対すら果たせなかった1番人気馬が、今年は見事にファンの支持に応えた。

 陣営の努力が実を結んだ。「以前は上に飛び出る感じでダッシュがつかなかった。きょうは駐立も良かったしゲート練習の成果が出たね」と矢作師は笑顔でうなずく。好発を切ると中団の外めをキープ。スムーズに4角を回り、持ち前の末脚を爆発させた。初距離も難なく克服。蛯名は「ゲートもおとなしくて理想のポジションが取れた。1400メートルは忙しいと思っていたが、いい脚を使ってくれた」と手放しでその走りを褒めたたえた。

 数々の重賞タイトルを獲得してきた矢作師にとって、うれしい1勝だ。「ダイワの馬主さんとは40年以上の付き合い。小学生のころに、よくお小遣いをもらっていたからね。感慨もひとしお」とほおを緩ませた。次走はもちろん、安田記念(6月2日・東京)。マイルG1・2勝のグランプリボスとの2頭出しで臨む。「理想的な形になってうれしいです。頑張りたいね」と、笑顔で結んだ。

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