【オークス】マンボの末脚!樫で見返す
「オークス・G1」(19日、東京)
メイショウマンボは桜花賞では10着に敗れ、今回は人気を落としそう。だが、重賞初Vを決めたフィリーズレビューで見せた末脚は魅力。距離延長も追い風となる。陣営は「見返したい」と逆転へ息巻いている。
桜花賞上位組とトライアル組が人気を集めそうな構図。桜花賞の4番人気馬メイショウマンボが忘れ去られている雰囲気がある。飯田明師は「桜花賞があの競馬だったのだから、仕方ないのかもしれない」と前走の結果を冷静に受け止めたが、敗因はいくつか思い当たる。
桜花賞当日は装鞍所でかなりうるさかったという。塩見助手は「パドックに出たころには2人引きにしたこともあったのか落ち着いたんだけど、装鞍所ではすごくテンションが高くてね」と振り返る。
塩見助手は続ける。「スタートが良かったのが裏目に出た部分もあるかもなあ」。大外発進で壁がつくれない。かといって馬とケンカして引っ張ることもできない。ジレンマの中、脚がたまらず、直線を迎えたのが大きく響いた。
今回、プラス要素はある。父は春の天皇賞馬スズカマンボ。母の父は有馬記念連覇のグラスワンダー。血統的には距離が延びて真価を発揮しそうだ。
塩見助手も「(武)幸四郎が乗り出した当初から『これは桜花賞というよりオークス向きやね』って言っていた馬。フィリーズレビューも距離のこともあって『何とか権利』というのが本音だった」と話す。
大舞台に愛馬を送り出す仕上げ人の眼鏡が光った。「この馬はあんなもんじゃないって、示したい」。フィリーズレビュー勝ちがフロックでなかったことを樫の舞台で証明してみせる。