【ダービー】キズナ驚異の回復力

 「日本ダービー・G1」(26日、東京)

 驚異的な回復力が、地力強化の証しだ。豪脚を駆使した京都新聞杯Vから中10日にもかかわらず、キズナが15日、栗東坂路で4F56秒4‐41秒6‐12秒8をマークした。ハロー(馬場整備)前でチップの荒れた時間帯。テンを15‐15で入り、ラスト1Fから一気にラップは速くなったが脚色は衰えず、最後まで真一文字の伸びを見せた。

 「馬場で脚を取られそうになったので、ゴール前に少し気合をつけた程度。いい動きでした」とケイコをつけた山田助手が言えば、佐々木師も「全て予定通り」とうなずき、「楽しみになってきた」と声を弾ませた。

 2走前の毎日杯後はなかなか疲れが取れず、3日間休ませて5日目から調教を行ったが、今回はレース翌週の火曜から運動ができるようになった。指揮官は「体力がついてるから、それだけ回復も早いんだろう。強い馬独特のオーラが出てきたように感じるよ」と元気な姿に目を細めた。

 今後は19日に栗東CWで半マイルから時計を出し、22日が総仕上げ。「坂路で、ユタカ(武豊)が乗ってラスト12秒前半でこられるように調整していく」と佐々木師。世代の頂点に立ち、そして凱旋門賞・仏G1(10月6日・ロンシャン)へ。大目標へ向け、容赦なく鍛えていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス