【ダービー】ロゴタイプ2冠へ調整完璧
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
2冠制覇へ向けて順風満帆だ。皐月賞馬ロゴタイプは15日、美浦Wで実質的な本追い切りを行った。スパーリングパートナーはスキルアップ(3歳未勝利)。最初1秒5あった差を徐々に詰めて直線はインへ。残り1Fで一気に抜き去って1馬身先着と、格の違いをまざまざと見せつけた。6F81秒9‐37秒7‐12秒4。抜け出すと少しフワッとして内にもたれたが、いつものこと。短期放牧から帰厩後、メニュー通りの調教を消化している。
田中剛師は「真ん中より内を通ったけど、動きは良かったですよ。最初は日曜日も時計を出そうと考えた。でも、必要ないですね。来週も調整程度にサッとやれば十分。落ち着きがあるし、気性も成長しました」と満面の笑みを浮かべた。
普段からおっとりした性格。2歳時から馬房の中で寝そべっていることが多かったという。無駄なエネルギーを使わない。その代わり、競馬では気の強さをむきだしにする。皐月賞は道中で接触した相手がエキサイトして掛かったが、ロゴタイプは動じなかった。
表面は穏やかでも秘めたる闘争心がすごい。指揮官は、かつてボクサーを目指した自分の姿と重ね合わせ、「接触ぐらいは平気でないと」と話す。距離については「父がローエングリンだから不安はあるが、ミルコもクリスチャンも、折り合いがつくから大丈夫と言ってくれた」と鞍上を信じている。再び頂点へ。準備は万全だ。