【オークス】サプライズ反攻の一戦
「オークス・G1」(19日、東京)
追われる立場から追う立場へ。1番人気の桜花賞で4着に敗れたことで、クロフネサプライズの立ち位置は変化した。
反攻のオークス‐。田所師は「(桜花賞は)期待に応えられませんでしたが、強い競馬を見せられたと思います」と、前だけを見つめてその思いを鮮明にした。
15日の最終追い切りは気迫に満ちたものだった。武豊を背に栗東坂路で4F51秒4‐37秒8‐13秒0を計時。走りたい、という気持ちをストレートに伝える愛馬と巧みにコンタクトを取りながら、闘志を引き出した。
「状態はいいのですが、やはりムキになるところがあります。行きたがるようであれば、無理に押さえずに思い切って乗りたい。そう思っています」。逃げて圧勝したチューリップ賞のイメージでトライしたい、と武豊は口元を引き締めた。
胴長の体形。シルエットは、マイラーのそれではない。「私自身もひょっとしたら、と思っています。パワーをためて直線の坂を駆け上がってくることができれば」。指揮官は内在するスタミナに希望を託した。