【オークス】ソレイユ満足仕上げ

 「オークス・G1」(19日、東京)

 桜花賞2着のレッドオーヴァルが15日、栗東CWで切れのある動きを披露した。出来は確実に上昇。万全の状態で樫の舞台に臨む。トーセンソレイユも同じく栗東CWで俊敏な動き。ディープインパクトの異父妹が巻き返しの態勢を整えた。

 ウィリアムズを背に、トーセンソレイユは栗東CWへ。ルナフォンターナ(4歳1000万下)を3馬身追走し、しまい重点に末脚を伸ばした。重心の低いフォームで、鞍上との呼吸はピタリ。軽く仕掛けた程度でスッと反応し、鼻面を並べてゴール板を通過した。

 6F83秒5‐38秒5‐12秒2。2週続けて感触を確かめた鞍上は「ベリーハッピー。先週乗った時よりも動きは良かったよ」と体調アップを感じた様子。1週前は多少右にもたれたため、リングハミに替えることを進言。「うまく修正できていた。ささいなことではあるが、G1だけにね」と満足のいく仕上げに笑顔をのぞかせた。

 池江師も納得の表情だ。「もたれる面は大丈夫でしたね。放牧先からふっくらとして帰ってきたし、帰厩後もしっかりと乗り込んできた。桜花賞(7着)の時とは中身が違う」と仕上げに太鼓判を押した。問題は週末の空模様だ。下り坂の予報に「跳びが大きくてきれいな馬だし、良馬場じゃないとね。こればかりは運だから」と空を見上げた。

 とはいえ、7冠馬ディープインパクトの異父妹。助っ人の青い瞳がギラリと光る。「まだ3歳でこれからの馬だが、血統馬らしく、一瞬の切れ味が素晴らしい。小柄だけど、感覚的に距離はこなせると思う」とVへの手応えは十分だ。

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