【オークス】オーヴァル雪辱へ最高潮

 「オークス・G1」(19日、東京)

 好条件が整った。輸送を翌日に控えた17日朝、レッドオーヴァルは栗東角馬場でじっくり体をほぐした。「順調ですよ。冬毛が抜けて桜花賞時よりも状態が良くなっている」。安田師の笑顔が仕上がりの良さを伝える。桜花賞はラスト100メートルでいったんアユサンをかわしたが、ゴール前で差し返されて首差の惜敗。1冠を取り逃がしたが、改めて世代トップクラスの力を誇示した。さらに状態を上げて挑むオークスは負けられない戦いとなる。

 枠は最内の(1)枠(1)番。C・デムーロがVへ向けたレースをシミュレーションする。「(18)番よりはいい。後ろの方から徐々に上がって行く競馬をイメージしている。折り合いは気にしていないよ。気になる馬?アユサンとデニムアンドルビーかな」。自身が勝利に導いた桜花賞馬とトライアル快勝の上がり馬をターゲットに挙げ、ライバル17頭を封じる策を練る。

 トレーナーも「この枠なら前に壁もできるだろうし」と最内枠を歓迎する。当日は雨予報だが、重馬場だった紅梅Sを快勝しており、「道悪は(紅梅Sで騎乗していた)ルメールが“へっちゃら”って言っていたから」と胸を張った。

 最高の出来に加えて、枠順、道悪も不安はない。「距離はやってみないと分からないけど、3歳の牝馬同士なら状態がいい馬が結果を出すんじゃない?」。充実一途の桜2着馬は、リベンジへの確かな手応えを得ている。

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