【オークス】アユサン陣営余裕たっぷり

 「オークス・G1」(19日、東京)

 決戦前日の18日朝、アユサンは美浦Wに登場。向正面からスタートし、ラストは馬任せにスピードアップすると、軽快なフットワークを残像に残して最終調整を終えた。

 手綱を取った矢嶋助手は「最後は行かせました。本当にいい。十分勝ち負けできる出来ですよ」と自信満々の表情で言い切る。追われる立場で、2冠への挑戦。だが、陣営には余裕さえも感じられる。

 スタンドから見守っていた森厩務員の言葉も力強い。「できればもう少し絞れた方がいいけど、輸送もあるから。今の感じなら心配ない。いい結果を期待しているよ」と愛馬の力を信じて疑わない。コンビ復活での期待も大きい。主戦を務めていた丸山だが、レース前日の落馬負傷で桜花賞は乗り代わりに。それでも新人時代から付き合いの深い星野壽市オーナーの計らいで、G1初制覇へ大きなチャンスが巡ってきた。「アユサンのことは彼が一番知っているでしょう」。陣営が口をそろえて信頼を寄せる鞍上とともに、桜花賞馬が女王の舞を披露する。

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