【ダービー】ホウオウ加速!不安一掃
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
一気の距離延長も勝算は十分ある。3歳マイル王者マイネルホウオウが22日、主戦の柴田大を背に美浦坂路で唯一の不安材料を一掃した。僚馬2頭の併せ馬を目標に後方からスタート。ピタリと折り合い徐々に加速すると、鞍上のゴーサインに鋭く反応。大外から並ぶ間もなく抜き去る自慢の豪脚で、4F50秒2‐36秒6‐11秒9をマークした。
「スプリングSのころに比べて、折り合いの問題がなくなった。本当にリラックスして走っているし、コントロールしやすい。相手はさらに強くなるけど、ワクワクしますね」と主戦は愛馬の成長ぶりを感じ取っている。一戦ごとに築き上げてきた信頼関係。自らに平地初のG1タイトルをもたらしてくれた相棒とともに臨む大一番に、もう何の迷いもない。
中2週の強行軍でも状態は万全だ。畠山吉師は「すごくいい動きだった。NHKマイルCではここ数戦の中で一番の走りを見せたけど、馬体の回復は早かったし、馬体重も変わらないくらいで送り出せると思う。いい意味での状態キープ」と自信満々に言い切った。目指すは08年のディープスカイ以来、史上3頭目の“変則2冠”。鞍上、指揮官ともども2度目のダービー挑戦は視界良好だ。