「日本ダービー・Ｇ１」（２６日、東京）

　枠順は２３日に確定。馬券は２４日に前々日発売が行われる。

　蛯名が昨年と同じく青葉賞馬でダービー初Ｖを狙う。今春の天皇賞をともに制したフェノーメノで挑んだ昨年は、ゴール前猛追も鼻差及ばず銀メダル。レース直後「悔し過ぎて言葉にならない」と無念さをあらわにした。

　自身２１度目の参戦となる今年はヒラボクディープに騎乗。皐月賞４着馬カミノタサハラの骨折が判明した時点で騎乗チャンスがついえたかに思えたが、直後の青葉賞を７番人気ながら同じ国枝厩舎の馬で制し、騎乗機会をものにした。

　その相棒は国枝師が「行儀の悪い馬」と言うほどの“きかん坊”だ。前走の最終追い切り時も、鞍上を振り落として放馬。「とにかく普段は元気のいい馬だね。だけど、競馬へ行けばしっかりと走ってくれる」と主戦は信頼を寄せる。

　一方で慎重な姿勢も崩さない。「前走は権利を獲るのに目いっぱい。あと２つ時計を詰めないと」と分析。それでも「同じコース、距離で勝てたのは大きい。へそを曲げないように褒めながら乗りたい」と、１年前に悔しさを味わった大一番へ気を引き締めていた。