【ダービー】ソニック迷いなく逃げます
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
決戦を前々日に控え、アポロソニックの堀井師が正式に“逃げ宣言”を放った。「この枠((2)枠(3)番)ならそうなるでしょう」。休み明けの前々走でそれまでとは一変して逃げ切りVを決め、前走の青葉賞でも2着に粘走。最後は勝ち馬に頭差でかわされたものの、持ち味のしぶとさを存分に生かす形を確立した。
24日の朝は角馬場から美浦南Aを2周。手綱を取った米良助手は「完璧です。気合が乗って、すこぶるいいですね」と満面の笑みでうなずく。馬の気配をチェックした勝浦も「枠は言うことなし。思い切って行くしかないでしょう」ときっぱり。「ほかの馬に合わせる競馬はしたくない」と、作戦には一切迷いがない。
先週の東京芝のレースは逃げ、先行馬が活躍。今週からCコース使用に変わり、その傾向がさらに色濃くなる可能性もある。かなり気合が入っている鞍上の様子に「彼にはレース直前、ひとつ、深呼吸をしてから乗るように言っておくよ」とトレーナーは苦笑いを見せつつも、状態の良さに野心をちらつかせる。「自分の競馬ができればとにかくしぶとい。外国人騎手の出方は気になるが、キズナの存在で注意が後ろへ行ってくれればひょっとして…」と、アッと驚く快走を思い描いた。