【ダービー】コディーノ充実ぶり顕著
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
“藤沢軍団”の先陣を切り、25日の午前5時半過ぎ、コディーノが東京のダートコースに姿を現した。杉原(レースはウィリアムズ)を背に、外ラチ寄りをリズム良くキャンターで1周。ピカピカに光る黒鹿毛の馬体が、現在の充実ぶりを伝える。その後、常歩でもう1周。じっくりとコンディションを整えた。
引き揚げる姿を見届けた藤沢和師は「きょうは涼しくて良かったね。順調。元気だよ」と相好を崩す。過去15頭の管理馬を送り出し、02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイの2着が最高。今回は悲願のダービー制覇に向け、思い切った“勝負手”に打って出た。フラムドグロワール、レッドレイヴン、目黒記念に出走するルルーシュらとともに、水曜に東京競馬場へ輸送。木曜に最終追い切りを行った。
「最初は少し緊張していたが、木曜、金曜ときて、今は大丈夫だね。きょうも1頭で行ったから、落ち着いていたよ」。東スポ杯2歳SでレコードVを飾って以来、約半年ぶりとなる府中での一戦。環境にも順応し、今は適度にリラックスしている。力を出し切れるのは、こういう時だ。「レース当日は運動だけの予定」と指揮官。するべきことは全てした。あとは競馬の神様がほほ笑んでくれるか、否か‐。天命を待つのみだ。