【ダービー】ロゴタイプ戦闘態勢だ
「日本ダービー・G1」(26日、東京)
同世代の頂点へ、皐月賞馬ロゴタイプが文句なしの最終調整を完了した。25日は美浦北の角馬場からBへ移動し、1F20秒台のキャンターで1周半。直線は朝日を背に受けながら、落ち着き払った気配で力強く脚を伸ばした。常にそばに付き添い様子をチェックした田中剛師は、穏やかな表情で待ち構える報道陣の輪に入った。「無事に終わりました。リラックスしていたし、何の問題もないですね」と満足そうにホッと息をついた。
“皐月賞仕様”から、今回は“ダービー仕様”へ‐。この中間は持続力を強化するトレーニングを積んできた。速い攻め時計は不要。じっくりと長い距離を走らせることによって、距離の延長に対応できる体をつくってきた。その調整過程には寸分の乱れもない。それは土曜朝の落ち着き払った姿に凝縮されていた。
「あとは無事にゲートインをさせるだけ。スタート、道中の位置取り、直線に向いてどのあたりにいるのか。それを考えるとワクワクしますね」。ダービー初挑戦の指揮官は、迫ってきた大一番へ心を躍らせている。