【新馬戦】サトノバリアント血が騒ぐ

 「新馬戦」(6月1日、阪神)

 競馬の祭典・日本ダービーは、武豊&キズナの感動的な勝利で幕を閉じた。今週からはいよいよ東西で2歳新馬戦がスタート。世代の頂点を競う新たな戦いが始まる。開幕週の阪神では、安田厩舎期待の良血馬サトノバリアントがスタンバイ。

 開幕週から東西で3頭がデビューを予定している安田厩舎。そのなかでも注目は、6月1日の阪神5R(芝1600メートル)で初陣を迎えるサトノバリアントだ。鞍上には、関西リーディングの岩田を手配。初戦から勝負気配が漂う。

 父は04年のNHKマイルCと日本ダービーを制したキングカメハメハ、母ミルフィオリはフジキセキの全妹という良血馬だ。異父兄のミルドリームは、今年2月にオープン入り。血統的な裏付けがあるのは心強い。

 昨年のセレクトセール(1歳)で9200万円で落札された逸材。血統馬らしく、調教では素軽い動きを見せている。22日の栗東坂路では4F53秒8‐39秒6‐13秒6をマーク。推定450キロの馬体はきっちりと仕上がっている。

 初陣へ向けて、安田翔助手は「時計は出ていても、まだ物足りなさの方が大きい。気持ちも前向き過ぎるところがありますね」と辛口だったが、それは期待の裏返しだ。「値段や血統から、こちらが求めるものも高いので。それでも坂路よりはコース、コースよりは実戦の方が良さが出そうなタイプですからね」と初戦突破の手応えは十分だ。馬名の通り“勇敢な”走りで、デビューを飾ってみせる。

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