【安田記念】ダーク初マイルも手応え

 「安田記念・G1」(6月2日、東京)

 未知の領域で悲願のG1制覇を狙うダークシャドウが29日、熱のこもった最終追い切りを美浦Wで敢行した。初めてブリンカーを装着しての併せ馬。ファイナルフォーム(4歳オープン)を7馬身ほど先行させて、直線では内へ。馬なりの先週とは一変。左ステッキが2発入り、併入した。手綱を取った戸崎圭は「すごく良かった」と満足そう。

 関東圏の競馬では木曜追いが通例の堀厩舎だが「少し反応が鈍い感じがしたし、フレッシュさも欠いていたので、もう一段階高めようと、ブリンカーをして1日前倒しして強めにやった。動きは良かったですね」と堀師は説明した。実戦での使用については「慎重に考えたい」にとどめた。

 強敵相手に中距離戦で実績を残してきたが、今回は初のマイル戦。「相対的に見て十分こなせると判断した」と説明する。異なる馬での史上初の同一G13連覇(11年リアルインパクト、12年ストロングリターン)がかかる。指揮官は「馬も馬主も違うので意識はしていない。ただ、チャンスのある馬で臨めるので、ベストを尽くすだけです」と淡々と語った。

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